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IT関連や3Dプリンタの記事、たまに生活のメモを書いていきます。

UniFi Dream Routerの話 ④なんだか熱いので冷却する

UDRが熱い

UniFi Dream Router(UDR)を実運用し始めましたが、コイツ、なんだか熱いのです。
納戸の扉を開けると上の方にモワッとした熱気が溜まっているのを感じます。
UDRに手を触れると「大丈夫なのかこれ?」と思う程度には熱いです。
sensorコマンドで確認したら内部は60℃程になっているようです。

この温度でもUDRの内蔵ファンは静かに回っているので、設計上問題ない範囲なのかもしれません。
しかし電子機器がアツアツなのは気持ちの良いものではないので冷やしましょう。

検討

「ルータ 冷却」といったキーワードでググると、こういった冷却台が市販されているようです。

この商品のような感じでUDRの下から上に向かって送風することで、
①UDRを冷却する
②納戸の上の方だけがモワっと暑いのを緩和する
の2点を狙います。
②のためには、UDRピッタリサイズでなく広めに送風する必要がありますね。

一応、UDRの内部構造も確認します。
下部にシロッコファンがあって、上向きに吹いているようです。
冷却台でUDRの下から上に向かって送風しても競合しないので大丈夫ですね。

写真出典:
https://fccid.io/SWX-UDR
https://fccid.io/SWX-UDR/Internal-Photos/Internal-Photos-5542438.pdf

制作

使うのはたまたま家にあったこれ。
(ホコリだらけで汚いですね、ゴメンナサイ。写真撮った後に掃除しました。)

3Dプリンタでこんな枠を作って…

ファンの片面からファンガードを取り外し、枠にねじ留めします。

写真は上下逆になっちゃってますが、枠が下側になります。
UDRはファンガードの上に直で乗せます。

設置したところです。
不安定そうに見えますが、裏でLANケーブルが繋がっているので地震があっても落ちてくることはありません。

効果

ファンの効果で内部温度が9度下がりました。
UDRに手を触れてもぬるい程度になっています。
この温度なら安心して運用できます。自己満足の領域ですが。

項目 before after
内部温度 ※1 60℃ 51℃
筐体温度 ※2 44.0℃ 32.4℃

※1 sensorsコマンドで取得したtemp1の値。
※2 非接触温度計でUDRの天辺の温度を測定。温度計は安物なので精度はあやしい。

測定条件は、
UDRに特別な負荷は掛けずに通常運用状態。CPU使用率15~20%、メモリ使用率70%前後。
室温約26度。納戸の扉を閉じているので納戸の中はもう少し高そうです。
beforeはファンを動作させずに一晩放置した状態。
afterは、beforeの温度測定後にファンを動作させて1時間後の状態です。

sensorsコマンドの結果は以下のとおりです。

before

root@Dream-Router:~# sensors
lm63-i2c-0-4c
Adapter: i2c-mt65xx
fan1:        2073 RPM  (min =    0 RPM)
temp1:        +60.0°C  (high = +70.0°C)
temp2:        +58.2°C  (low  =  +0.0°C, high = +70.0°C)
                       (crit = +125.0°C, hyst = +115.0°C)

after

root@Dream-Router:~# sensors
lm63-i2c-0-4c
Adapter: i2c-mt65xx
fan1:        2061 RPM  (min =    0 RPM)
temp1:        +51.0°C  (high = +70.0°C)
temp2:        +49.6°C  (low  =  +0.0°C, high = +70.0°C)
                       (crit = +125.0°C, hyst = +115.0°C)