前置き
このブログでは触れたことがありませんでしたが、ルイガノのSETTER9.0 DISCというクロスバイクに乗っています。
クロスバイクの中ではエントリークラスであり高級ではないですが、それでも盗難は嫌なので、カギはしっかりと掛けています。
ただ、ワイヤーロックにしてもブレードロックにしても、ママチャリなどで一般的なリング錠に比べたら施錠に時間がかかります。ママチャリが「レバー動かして、鍵を抜く」だけのところ、こちらは「ロック本体を取り出して、鍵を取り出して、開錠して、ワイヤーをホイールに通して、施錠する」ということをやっている訳で。
家族や友人と自転車で出掛けて途中でちょっと駐輪するとき、自分の施錠のためにちょっと待たせてしまうんですよね。
それが嫌なのでリング錠を装備することにしました。
製品選び
しかし、クロスバイク、しかもディスクブレーキ車に装着できるリング錠はそれほど多くありません。
頑張ってググった結果こちらの商品に辿り着きました。ニッコー NC172です。
このように、バックホークを挟み込むように取り付けるタイプです。
レビューを見ると取り付けられない場合も結構あるようですが、とりあえず買ってみました。
取り付けようとしてみる(正規の方法)
買ったものを実際に車両に合わせてみると…
マニュアル通りには付きませんでしたorz
SETTER9.0 DISCではちょうどバックホークを挟みたい位置にキャリアダボが溶接されており突起があるので邪魔です。
さらに、私のSETTER9.0 DISCには純正フェンダーを取り付けているのですが、その取付ボルトが下向きに飛び出しており、これも邪魔になっています。
つまり、上側にも下側にも邪魔者があって挟み込むことができません。
それでも頑張って取り付ける(非正規の方法)
頭の片隅で半月考え、バックホークを挟むのは諦めてキャリアダボを使って固定すればいいのでは?というアイデアを思いつきました。
初めはホームセンターで売られているL型金物を使って固定することを検討しましたが、ちょうどよい寸法の金物がありません。
それならば250Dukeのオリジナルナンバープレートステー作成時にお世話になったhttps://www.itamage.com/さんでワンオフしようと考えました。
しかし、今回作成したいものが2千円程度の見積もりであるのに対し、1注文の最低料金5千円です。ほかに作成したい金物もなく今回は断念しました。
強度面で若干不安がありますが、3Dプリントにしましょう。
キャリアダボとリング錠を繋ぐコの字型のパーツを作りました。
材料は、猛暑にも耐えられるようPETGを使いました。また、ボルトの締め付けに耐えられるようウォール厚をデフォルトの1.2mmから2.0mmに増強してみました。
※3Dプリント品は中までみっちり樹脂が詰まっている訳ではなく、外壁(ウォール)に囲まれた見えない部分は網目状にスカスカに印刷される。なので、ウォールの厚みを増やすと強度が上がる。
これをリング錠と合体します。リング錠付属のボルトでは長すぎるので短いボルトを使用しました。
これをキャリアダボに固定します。
ここは先ほどと逆で、コの字型パーツが厚くてクロスバイク付属のボルトでは長さが不足したので、5mm長いボルトを使用しました。
この状態でロックしてみたところです。ホイールとのクリアランスも問題ありません。
ただし、この状態ではキャリアダボのボルトを軸にしてリング錠が上下にスイングしてしまいます。
対策としてこのようなパーツを作りました。
側面の穴は結束バンドを通すためのものです。
凹みのほうをバックホークに、もう一方の平らなほうをリング錠に接するようにして、結束バンドで固定します。
これでスイング方向の動きを抑制できますし、自転車走行中に段差を乗り越えたような場合にコの字型パーツにかかる負荷も分散できるはずです。
これで完成です。
固定が緩んで後輪に引っかかったりすれば転倒しかねないので、時々緩みなどチェックしながら運用しないといけないですね。
やはり、最終的には板曲げドットコムさんでステーをワンオフしたい。