YZF-R7の純正ウインカーはスリムな横長タイプのものがついています。
画像はhttps://www.webcg.net/articles/-/45591より加工して引用
これはこれでカッコいいのですが、張り出しが大きいので立ちゴケで間違いなくカウルが割れるやつです。また、バイクカバーの付け外しの際に紐が引っかかって地味にストレスだったりします。
ということで取り替えてしまいましょう。
もくじ
イメージ
ありがちなのは貼り付けタイプのウインカーにすることですが、それでは面白くない。カウルの内側、YZF-R1のヘッドライトがある辺りに取り付けてみましょう。
画像はhttps://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2020/05/20200528-001.htmlより引用
完成形
先に完成形を載せておきます。
このようになりました。
下調べ① ウインカーリレーの確認
サービスマニュアルの配線図から、ウインカー系統がどうなっているか確認しました。
R7の場合はウインカースイッチの上流はポジションランプとかテールランプと同じ+12V電源で、ウインカースイッチを通ってメーターユニットに接続されています。
そしてメーターユニットから左右ウインカーに繋がっています。
よって、ウインカーをチカチカと点滅させる役目はメーターユニットがやってます。単体のウインカーリレーは存在しません。
ということは、もしウインカー交換によって消費電力が変わりハイフラ状態になった場合、「LED対応ウインカーリレー」みたいな製品に交換する対策がとれないことを意味します。
抵抗を使って消費電力を調整するしかありません。
(結果的にハイフラにはならなかったので、杞憂でしたが)
<参考>
ウインカーリレーを使った一般的な回路を紹介します。
+12V電源、ウインカーリレー、ウインカースイッチ、ウインカー本体の順に繋がっています。
この構成ならば、ウインカー本体をハイフラ状態になったらLED対応ウインカーリレーに交換するなどの対策がとれます。
下調べ② 保安基準(車検対応)
違法改造はアカンので保安基準を調べます。
2023年モデルのバイクの場合は以下のポイントを守ればよいようです。
(正確には道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の方向指示器の部分を読んでください。)
【ランプに関する基準】
- 100メートル先から、昼間において視認できること
- 光源のワット数は10W以上60W以下
- 照明部の面積は7平方センチメートル以上
- 色は橙色
【取り付け位置に関する基準】
- ウインカーの中心から上15度、下15度(高さ750mm未満の場合は5度)、内側20度、外側80度の平面で囲まれる領域から視認できること
- 車両中心面に対して左右対称であること
- 左右ウインカーの間隔は、フロントは照明部の最内縁において240mm以上
- リアは照明部の最内縁において180mm以上
- ヘッドライトが2個以上の場合、ウインカーの最外縁はヘッドライトの最外縁より外側であること
- 上縁の高さは1.2m以下、下縁の高さは0.35m以上
【その他の基準】
- 損傷や著しい汚損がないこと
- 毎分60回以上120回以下の一定周期で点滅すること
また、「装置型式指定」という制度があり、認証されたウインカーは保安基準に適合するものとみなされます。部品単位で車検対応のお墨付きを与える制度、という感じでしょうか。
さらに、車両等の型式認定相互承認協定というものがあります。これは自動車の安全や環境性能にかかわる基準を国際的に調和して、ある国で認証を取得した車両や部品は別の国でも認証を取得したものと認めよう、というものです。例えばECE基準を満たしてEマークを取得した製品は、日本の装置型式指定を取得した製品と同等とみなされます。
よって、Eマーク付きのウインカーを選べば保安基準に適合していることになりますので、【ランプに関する基準】に関しては心配ありません。
【取り付け位置に関する基準】【その他の基準】を守ればOKです。
取り付け
アリエクスプレスでナイスな部品に出会いました。
本来はフォグランプ用のブラケットのようですが、これをベースにしてウインカーを取り付けました。
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ウインカーは普通の形状では収まりが悪いので、ウインカーのランプ部から裏側にストレートにボルトが出ているこの商品にしました。
デイトナが扱っているドイツのハイサイダーというブランドの製品で、もちろんEマークを取得しています。
純正ウインカーと同じ形状のカプラです。住友電装025型TS防水カプラ(2極)のメスです。
最近のヤマハ車のウインカーはこの防水カプラが採用されているようですね。
・車体側のハーネスは加工をしたくないので、切ったりエレクトロタップを噛ませるといったことはしない。
・純正ウインカーは元に戻せるように無傷で残しておきたいので、配線を切ってカプラを流用することもしない。
ということで、新しいカプラを取り付けます。
取り付けのための金物類です。
ホームセンターで買えそうなものばっかりですが、ちょうどいい色とサイズ感の物を探した結果、バイク用として売られているものになりました。
アリエクのブラケットから、ストレートのステー、L型のステー、ウインカー、という順序で付いてます。
今後の作業
- 純正ウインカーを外したあとの穴を埋めるパーツを、3Dプリンタで作りたい。